秋田ではそろそろ雪が振るそうですね。憂鬱な冬がやってくる前に、夏の思い出を綴ろうと思います。
この夏、大人になってから初の八幡平登山をしてきました。登山といっても整備された登山道を歩くだけの、気軽なトレッキング。装備は、歩きやすいスニーカーと、一眼レフカメラだけ。
高山植物でも撮っちゃおう~!と意気揚々と歩き出しました。
八幡平ビジターセンター脇の登山道を歩き出すとすぐに、泥火山がボコボコと音をたてています。
あたりにたちこめる、硫黄臭がいっそう強くなります。
家族連れはこれを見て、帰ってくる人が多いですが、我々は山歩きが目的だったので、颯爽と山の中へ!
徐々にワイルドになっていく風景に気分もあがります。
道中には、苔むした植物が多くなってきました。長沼を目指して歩いていると、ここで事態が一変。
先行して歩いていた友人が急にきびすを返し、
「ヤバイ!子熊だ引き返すぞ」と、青い顔をして逃げ出しました。
道はちょうど曲がり角に差し掛かっていて、視界の中に急に熊が現れた様な状況でした。
子熊がいるということは、近くに親グマがいて、子熊を連れた親グマが一番危険だというのは知っていました。ですが、子熊という可愛らしい響きに、一瞬ボクの緊張感がゆるみ、身を乗り出すように眺めていました。驚いた子熊が背を向けて走りだすのが見えたその直後、その子熊の行方をさえぎるように大きな親熊が現れました。
一気に血の気が引き、気づいたら駆け出していました。
クマから逃げる時は、視線を外さずに後退りするというのがセオリーといいますが、その予備知識があったとしても、あの状況で実践するのは非常に難しいものです。いつの間にか先に逃げていたはずの友人を追い越して逃げていました。笑
無事、八幡平ビジターセンターまで帰ってきたボクたちは、念のため登山道にクマが出て引き返してきたことを報告。すると、スタッフの人は笑顔で「写真撮りました?」とカメラのアクション。首から一眼レフをぶら下げていたけど、そんな状況じゃなかったよ!路地裏で野良猫に出会ったんじゃないんだからさぁ~。
この温度差にビックリするものの、どうもクマに出会うのは良くある話らしく、実際今まで登山客が襲われた例はないんだとか。(登山道を外れて山菜採りにいった人は別)今朝も、目撃したっていう人いたんですよ~と言われ、なんだか気が抜けてしまいました。
二人で行ったからまだ良かったけれど、熊よけの鈴で、気配を知らせてあげることの重要性を感じました。
教訓。山で出会うクマは怖い!
その後、気を取り直して八幡平頂上周遊コースへ。
すると、みるみるうちにガスに包まれ、辺りは真っ白。
あれ?ここ冥界??ホントは、あの時クマにやらちゃった??
と、まあ予定は狂いまくりの八幡平登山でしたが、とにかく忘れられない思い出になりました。
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