

前回のエントリーのつづき、けいらん田中屋さんで食べた、鹿角の伝統料理けいらんについて。
けいらんとは、秋田県鹿角地方で室町時代より伝承されている料理。その形が鶏の卵に似ているところより「けいらん」と呼ばれます。あんと山くるみとコショウを白玉の皮で包み、舞茸の香り高いおだしの風味の、上品なお吸い物です。
実は、鹿角の伝統料理「けいらん」と聞いて、ピンと来なかったボクなのですが、料理の内容を聞いてみて子供の頃、給食で食べたことを思い出しました。それもそのはず、地元の伝統料理を知ってもらおうと、けいらん田中屋の女将さんが、給食としてボクたちに食べさせてくれていたそうです。
地元では、お葬式の時に振舞われていたりするようで、普段はなかなか食べられることのない特別な料理なのです。

写真の様に、白いお餅の中にあんことくるみが入っていて美味しい。甘くて上品なお吸い物なのですが、そこにピリっと胡椒の風味がきいています。あんにコショウを合わせるなんて、本当に独特ですよね。
けいらんは、けいらん田中屋に併設されている喫茶店でもオーダーできるので、気軽に食すことができます。とても珍しい、伝統料理なので鹿角にいらした方は是非ご賞味ください。
けいらんについての資料をいただいたので、一部引用させていただきます。ご興味のある方は続きからどうぞ。
秋田県鹿角(かづの)地方に室町時代より伝承されている精進料理。 餡と山くるみと胡椒を白玉の皮で包んだお餅の形が卵に似ているところから『鶏卵』と呼ばれ、懐石料理のお吸い物として地元で重宝されております。当店では舞茸のお出しを使用しており、上品で薫り高いお出し風味はほかに類を見ません。ルーツをたどれば、昔、鹿角は南部藩でした。元々「けいらん」は南部の流れをくむ料理で、主に花輪・毛馬内・尾去沢地区に現在残っています。減点は、1200年前ごろ中国から点心として伝わったとも云われています。
最近では、主に仏事のときのお吸い物として使用されておりますが、結婚式などおめでたい席では、「けいらん」を紅白にしてお出しすることもあります。特徴としては、「けいらん」の中に胡椒が入っているのは鹿角だけです。昭和十年、秩父宮様が花輪町に来訪された際、「けいらん」を献上致して大変喜ばれたほどの御料理でございます。
けいらん田中屋 『鹿角伝統料理けいらんの由来』 より
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