伝承曲について

花輪ばやしの伝承曲は、『平安時代末期ごろ、京都から花輪地方に移入して来た貴族の笛の曲に、後から摺り鉦、太鼓、三味線がついて祭りばやしになったもの』、『江戸中期から幕末にかけて、花輪地方で作曲されたとみられるもの』、『幕末頃、当時流行の演芸ばやしを取り入れて編曲したもの』の3つに分類されると考えられています。

花輪ばやしのお囃子は伝承の過程で、各町内ごと演奏に特徴が現れる様になりました。また、古くから伝承された曲以外に、独自の曲(新曲)を演奏する町内があらわれました。このようにして、古くからこの地に伝承されてきた曲に、江戸中期以降新しい曲が追加されていったと推察されます。

また、伝承されている12曲の他にも、現在まで伝わることなく消滅していった曲、『大神楽』『風車』『七夕』などがあったとみられます。

昭和53年2月14日・秋田県無形民俗文化財指定


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