うげんきょう
この曲は本来の文字が確実に分かっておりません。宇現響とは田村正史老氏の命名です。
仏教の無量寿経には「浄土の有様に空には様々な楽器が飛遊し、演奏する人がないのに妙なる音が奏でられる。これを宇現響という」と説かれています。浄土信仰の盛んだった平安朝の風潮を今に伝える曲と考えられます。
この曲に関連するものとして、明治中期、谷地田町に住んでいた春滝坊という笛の名人が、宇現響をアレンジして作った開化宇現響という曲があります。
作曲者 | 不詳 |
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作曲年代 | 不詳 |
分類 | 平安時代末期ごろ、京都から花輪地方に移入して来た貴族の笛の曲に、後から摺り鉦、太鼓、三味線がついて祭りばやしになったもの |
伝承曲の解説
古い時代より伝承されてきた曲
本屋台囃子 | 二本滝 | 羯鼓 | 霧囃子 | 宇現響 | 祇園 |
江戸時代後期地元で作られた曲
追込み | 不二田 | 矢車 | シャギリ |
幕末に演芸囃子を移入し編曲された曲
挙囃子 | 吉原格子 |